席亭 [カバンの中身]
席亭という職業名をそのまま名前にしてしまったという村田さん。馴染みの無い職業かもしれないが、簡単に言うと、席亭=落語家や芸人がでる寄席の興行主のこと。
高校時代からチケットが安く手に入る前座の寄席などに通っていたという落語好きの村田さん。その席亭デビューはとってもユニーク。もともと実家が工場を営んでいたのを、倉庫として改築する際に何にも使われないままの二階を興行小屋として使い始めたのだという。屋号もそのまま「倉庫の二階」。初めての興行に、今となってはTV、ラジオで活躍中の立川談笑さんを招いたものの、宣伝のノウハウもわからないまま、家族と近所の人達しかこない会になってしまったという。「談笑さんにとっては『自分を知らない客ばかりで返って燃えた』って1月なのに湯気が出てましたよ」なんて冗談まじりで振り返るが、今では今晩のステージ準備から三ヶ月先の出演交渉まで同時進行でやることが山積みの様子。
現在は実家の倉庫での興行から近所の市民会館や都内のホールを借りて興行中。「200人入る会場に50人も入ればギリギリ黒字になるんです。満席になったら4ヶ月に1度くらいの興行で満足しちゃいますよ」 興行収入よりも今必要なのはハングリー精神。若き席亭の本領発揮はこれからのようです。
2009-10-06 00:52
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