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韓国バーオーナー [カバンの中身]

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自分のお店を日本でオープンさせて2年目というKさんが、日本に来たのは5年前。もともと日本に住む親戚を訪ねに遊びに来た気軽な滞在のつもりだった。その親戚の勧めがあって、手伝い始めたホステスのバイト……が今まで日本に住むきっかけに! 「実はそのとき、私は事業の失敗と失恋で韓国にいたくない気分だったんです」というのだから、そのタイミングはKさんにとって大きな転機でもあったのかも。それにしても、20代から韓国ではカクテルバーと洋服店を経営する実業家だったなんて! 
 今のお店は8割が日本人のお客さん。以前働いていたお店から来てくれる常連さんも多く、友人感覚で気兼ねない付き合いができるお店を楽しんでいるのだとか。
 日本人のお客さんは「優しくて、協力的」で接客しやすいというKさん。その反面、感情を表に出さないところは「何を思っているのかしら?」と心配になってしまうことも。ズバリお付き合いをするなら?という問いには「日本人男性はモノ足らない!」と、あくまで日本人はお客様!
「今後はお金を貯めてさらに新しいジャンルのお店も開きたい」と語るKさんは、この華奢な身体と美貌からは想像つかないけれど、根っからの商売人魂の持ち主なのです!

ウエイクボーダー [カバンの中身]

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年間のガソリン消費額800万円!これは所有する5台のボートを走らせるための燃料費。Iさんは「チームサウンド」の名前で ウエイクボードのチームを主宰しているインストラクター。
 もともとスキーが大好きで、夏はジェットスキー、冬はスキー、スノボを楽しみ、仕事を始めたころには海外にもスポーツに出かけていたというリッチマン! そんなスノボをしに行った旅先のカナダで見かけた雑誌でウエイクボードの存在を知ったという。気づいたら別の旅行先、ハワイでボードを購入。趣味として始めて約1年後の1995年には神田にウエイクボードショップをオープンするまでに。 「ウエイクボードをちゃんと覚える前にもうボート(約1000万円!)も買ってましたね」というのも、のちのち商売にしようという目論みがあってこそ。とにかく行動がはやい。 しかし趣味は飽くまでスキー。「と言っても年に1〜2回しか行けてないのが現実です(苦笑)」サービス精神たっぷりで、アニキ肌だけに周りには仲間やスタッフに囲まれてにぎやかな毎日。睡眠時間も一日2〜3時間。
 そんなIさんのリラックスタイムとは?「寝る前布団で読む『こち亀』」と『男はつらいよ』のDVD鑑賞かな…」最後の最後で ‘ニッポン男児‘ド真ん中の趣味に吹き出しそうになっちゃいましたよ!

カバン調査隊(391) [カバンの中身]

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今から約10年前、大学生時代のときに、友人知人のカバンの中身をスケッチさせてもらい、それをグループ展で発表したことがありました。
もっといろんな人のカバンが見たい! その熱意が叶い、この連載が始まり、約90人もの持ち物を覗かせてもらいました。 
 なぜ人のカバンの中身に興味を持ったかハッキリした理由は思いつかないのですが、私には趣味もなく、オシャレや音楽の流行にもアンテナが張れないまま、何かにハマることを知らないコンプレックスからきているように思います。何かに夢中になる人を見ては、ひたすら「人は何に興味をもっているのか?」というのがもっぱらの疑問でした。そこで行き着いたのが人の持ち物で、ここに私の疑問のヒントがあるんじゃないかという、単純な目論みでした。
 今回、この連載は職業を軸にカバンを見せてもらうこととなり、人の持ち物観測から見る職業紹介ページにもなりました。印象に残るのは「大したもの入っていない」と言いつつも、ちゃんと自分の持ち物へのこだわりを持っている人ばかりだったこと。そして想像以上に働く人は自分の仕事へ真剣な姿勢で取り組んでいるということ。カバンと一緒にさまざまな仕事の世界も覗けたことにも感謝です。
 カバンの中身は季節によったり一時の興味だったり、読んでいる本だったり、生き物のように常に変化し続ける持ち主の一部。その一瞬をとらえてイラストにするのは私が昔、公園でやっていた似顔絵描きの作業を思い出しました。
 最終回は、このページの担当編集さんとイラストレーターである私のカバンの中身です。
 カバンを快く取材せてくださったみなさま、本当にありがとうございました。

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