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席亭 [カバンの中身]

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席亭という職業名をそのまま名前にしてしまったという村田さん。馴染みの無い職業かもしれないが、簡単に言うと、席亭=落語家や芸人がでる寄席の興行主のこと。
 高校時代からチケットが安く手に入る前座の寄席などに通っていたという落語好きの村田さん。その席亭デビューはとってもユニーク。もともと実家が工場を営んでいたのを、倉庫として改築する際に何にも使われないままの二階を興行小屋として使い始めたのだという。屋号もそのまま「倉庫の二階」。初めての興行に、今となってはTV、ラジオで活躍中の立川談笑さんを招いたものの、宣伝のノウハウもわからないまま、家族と近所の人達しかこない会になってしまったという。「談笑さんにとっては『自分を知らない客ばかりで返って燃えた』って1月なのに湯気が出てましたよ」なんて冗談まじりで振り返るが、今では今晩のステージ準備から三ヶ月先の出演交渉まで同時進行でやることが山積みの様子。 
 現在は実家の倉庫での興行から近所の市民会館や都内のホールを借りて興行中。「200人入る会場に50人も入ればギリギリ黒字になるんです。満席になったら4ヶ月に1度くらいの興行で満足しちゃいますよ」 興行収入よりも今必要なのはハングリー精神。若き席亭の本領発揮はこれからのようです。

女性プロ雀士 [カバンの中身]

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人生のきっかけはどこにあるかわからない! 高校卒業後、コンビニバイトよりも時給がいいから、という単純な理由で雀荘でのウエイトレスを始めたことで、初めて麻雀を知ったという北島さん。バイトをしながら徐々に麻雀を覚え、平行して本を読んで独学、バイト開始から10ヶ月という短期間で18歳にしてプロ試験を突破。これは天性の才能!? 「麻雀という男臭いギャンブルのイメージが強いので、女流雀士というのは業界のイメージアップもあって女性受験者にはやや甘いところもあるかも」と本人はいたって冷静。しかし試験の内容は筆記、面接、実践対局、と試される行程も多く、生半可な気持ちで臨める世界ではないはず。
  プロ雀士のお仕事は雀荘でお客さんとの対局もしかり、他の雀荘でのイベントなどでゲストとして呼ばれるタレント的な仕事もあれば、タイトル戦に出場して賞金を稼ぐプロスポーツの世界のようでもある。 一方そこはギャンブルの世界、勝負に負ければ持って行かれることも……。北島さんは若くして生活を仕事に賭けたオトコマエ女子なのだ。 しかし雀荘を離れれば、聞けばショッピング、カラオケ、ネイル…と21歳の女の子のプライベートそのもの。なんだかそのギャップにほっとするなー、と思ってしまうのは私がおばさんになった証拠でしょうか?

プロレスラー [カバンの中身]

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そのパフォーマンスやコスチュームによるエンターテイメント性に定評があるのプロレス団体、DDT。今回は、その団体の現役プロレスラーであり代表取締役でもある社長レスラー、高木さんのいるDDT事務所にお邪魔しました。服の上からもわかる露なムッキムキの筋肉にドキドキしながらの取材です。
 物心ついたときからテレビの影響でプロレスラーに憧れ続けていたという高木さん。大学時代は格闘技道場やジムに通う一方、リングとは対局にあるディスコやクラブで軟派な遊びに夢中だったとか。本人は「自分で言うものじゃないですけど…」と濁したものの、マッチョな身体も手伝って女のコにも相当モテてていたご様子。もしや、高木さんてばこう見えて元チャラ男…? プロレスというガチガチの体育界系に属しながらも「もともと私は文化系なんですよ」という高木さん。プロレスをヤングマーケットを対象に売り込むには筋肉ばかり鍛えていても飽きられる。そこに大学時代の遊びで培った柔軟なアイデアがミックスされたからこそ今のようなスタイルがある。
「まあいろいろデタラメなことを昔も今もやっています」と言いつつも、2歳になった娘の話になると「箱入り娘に育てたいですね!」と最後には硬派なパパの顔になったレスラーなのでした。

美容師 [カバンの中身]

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今まで様々な職業の方に取材してきましたが、意外と会っていなかった美容師さん。身近な存在ようで、美容室以外で会うのが非常に難しい…。というのもとにかく忙しい職業だから!! 「忙しすぎて食事どころかトイレに行く感覚も無くないくらいです」というのは、美容師6年目のMさん。大阪の美容師専門学校に進学後、そのまま大阪の美容室で働いている。
客の取り合いが繰り広げられるドロドロの世界と思いきや、現状は上下関係にも厳しい職人同士の世界。先輩が言ったことは絶対!ヘマをすればどつかれる。時代錯誤をしてしまいそうなほどの体育会系! ゆえにこの仕事に華やかなイメージや憧れが強い人ほどギャップを感じて挫折しやすいとか。「ガツガツしていて、性格のキツい女性だけが生き残る男の社会ですね!」と自らもその生き残りと言わんばかりのMさんは、その負けず嫌いの性格が功をなしているみたい。
 それでも日々の接客ストレスにはヘコむことも多いお仕事。特に大阪の美容室は喋ってナンボ! まさに笑いをとって客を掴むのが当たり前、のしゃべりの激戦区。所変われば接客テクニックも変わる。 大阪で美容師デビューをしたMさんの課題は、美容師としての技術とともに笑いのセンスでもあるのだった!

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